2023.8.31

若い世代がもつSNSの「サブ垢」って何!?

ミヤコ
若い世代がもつSNSの「サブ垢」って何!?

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もはやSNSを使っていない人を見つける方が難しいようにも思える2023年。ただ、その使い方は千差万別。本来の自分の顔となるSNSアカウントとは別の、限られた人たちと共有するための「サブ垢」の世界。それは学生生活に欠かせないものだと言います。現役高校生であるミヤコさんが、学生目線で「サブ垢」について語り尽くしました。

 

SNSの主流 インスタグラム

2010年10月​​6日にAppStoreでリリースされてから、13年近く経ったインスタグラム。今ではすっかり世間に定着していて、私たち学生も積極的に使っているSNSのひとつだ。
このアプリ内では、友達に限らず、知らない人とでも、年齢に限らず、年の差がある人とでも、場所に限らず、世界中の人とでも繋がることができる。
話題の店で食べた料理、旅行で訪れた有名な建物、イベントでの楽しそうな様子などを写真や動画におさめ、それを投稿する。同時にいろんな人の投稿も見ることができる。
これが、インスタグラムの一般的な使い方だろう…あなたが使っているのが、唯一のアカウント「本垢」(本アカウント)であれば。でも、SNSを利用するときに学生目線で重要なのは、本垢のほかにもうひとつ、仲の良い友達とだけ繋がる別のアカウント「サブ垢」(サブアカウント)を利用することだ。

フォロワーは少なく、友達は多い「サブ垢」

本垢と「サブ垢」の違いは、ずばりフォロワーと投稿の数である!
本垢では、友達から知らない人までが繋がり、お互いにシェアをし合う。誰もが持っているアカウントだ。
そのため、フォロワー数は多い。
ただ、このアカウントでは知らない人やあまり仲が良くない人もいるため、投稿は控えめなものが多くなりがち。ましてや、おもしろくてみんなに見てほしいものでも、芸能人でもない限り、自撮り写真や、自分の変顔写真や、友達とのふざけたおもしろ動画はなかなか恥ずかしくて投稿できない。
したがって、投稿数は少なめの人がほとんどだろう。
しかし、「サブ垢」は違う!
「サブ垢」はその逆で、フォロワー数が少なく、投稿数が多くなるのだ。
なぜなら「サブ垢」では、仲が良い人としか繋がらないからだ。また、仲が良い人にしか自分の投稿は見られないため、自撮り写真でも、変顔写真でも、おもしろ動画だって気楽に投稿できる。したがって、投稿数は本垢より圧倒的に多いわけだ。

本垢には収まらない青春がある

本垢と「サブ垢」に分ける理由は、ずばり、本垢では伝えられない日々の楽しさをみんなと共有したり、一生に一度しかない学生生活の思い出を形として残したいからである。
上記でも伝えたように、本垢では派手に投稿しにくい。
しかし、学生生活では、毎日が青春のオンパレードなのだ。
そんなに疲れていなければ、学校帰りにカラオケに行ったり、人気のカフェに行く。
親友と居残り勉強をして、そのうちトークの話題が恋バナになったり、突然のカミングアウトがあったりする。
毎日が部活で忙しい子でも、終わった後にはラーメン大盛りや期間限定スイーツなどを食べたり、部活が終わったことへの解放感なのか、急に一発芸を始める男子だっている。
放課後デートをするカップルや「今日、俺、あの子に告白する!」と宣言する子、それを覗き見するクラスメイトだって稀にいる。
テストや模試の日はだいたいが早帰りだから、そのあとにお疲れ様パーティーをするjkもいる。

毎日が青春で、笑いが絶えないのだ。
そんな日々の中で撮る写真や動画は数えきれない。
投稿したくても、控えめでいないといけない本垢には、決しておさまりきらない。
だからこその「サブ垢」だ。
「サブ垢」なら、気楽に投稿ができる。学生にとっては「サブ垢」が青春の宝庫なのだ。

 

「サブ垢」は私にどんな影響を与えているのか

ただ、恥ずかしいとか仲の良い人にしか教えたくない一面があって「サブ垢」が存在するわけだが、一方的に投稿して、親しい友達の近況を知って終わりなのか。
それだけでは、「サブ垢」の需要はここまで広まっていない。
では、「サブ垢」は私にどんな影響を与えているのか?

「サブ垢」は私に日々の日常の楽しさを再確認させてくれる。そして、楽しいことの新しいきっかけを作りだしてもくれている。

今日あったエピソードを「サブ垢」に投稿することは、脳にもう一度その時の楽しさをより深く焼きつけてくれる。
そして、親しい友達が楽しそうにしている様子を見るのは自分も嬉しいし、彼氏彼女なんてできてたら、嬉しいを通り越して興奮する。
その結果、DMで連絡をとり、詳しく聞いたりする。長話になりそうだから、電話に切り替えたりする。それがまた楽しい。
このように、「サブ垢」は私に再び、新たな楽しさを与えてくれるのだ。

 

「サブ垢」は必要なのか

正直、インスタグラムを利用する上で「サブ垢」は必ずしも必要とはいえない。
本垢があれば、ほとんどの人は困ることがない。
しかし、「サブ垢」があった方がもっと学生生活が楽しくなる。私の経験からこれだけは必ず言える。
だから私は、学生みんなが一生に一度の学生生活を豊かなものにできるように、学生に「サブ垢」を勧めたいと思う。

 

ミヤコ / Miyako
女子高校生。バドミントン部。

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